税理士は、税務相談や税務書類の作成を行う専門家です。国税審議会が行う税理士試験に合格することで税理士になれます。令和5年度の合格率は21.7%であり、最難関国家資格に分類されています。
社会人は税理士資格の受験者数が多く、令和4年度は受験者数の約70%が25歳を占めているのが特徴です。
税理士試験勉強を独学で勉強する人は少なく、通信講座を利用して学習することが一般的です。
今回は、税理士通信講座の選び方やおすすめ9選をご紹介します。勉強時間の捻出が難しい社会人にとって、通信講座選びは合否を大きく左右します。ぜひ参考にしてください。
当記事におけるランキング掲載根拠は「税理士通信講座・予備校のランキング掲載基準について」をご覧ください。
税理士通信講座・予備校のおすすめランキング【2024年最新】
税理士試験の予備校は数多くあり「講座はどこがいい?」と悩む方も多いかと思います。おすすめの講座は、社会人や大学生などによって変わってきます。
時間のない社会人は通信講座の方が勉強しやすく、大学生は通学の予備校が人気です。税理士は長期間の勉強が必要なため、自分に合った通信講座・予備校を選ぶことが大切です。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
スタディングはスキマ時間で短期合格が目指せる格安講座
初心者向けコース | 簿財2科目セット(パーフェクトパック) |
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受講料 | 89,800円 |
対応科目 | 簿記論、財務諸表論、法人税法、相続税法、消費税法、国税徴収法 |
通学コース | なし |
スタディング税理士講座はスマホで「スキマ時間」に勉強ができる「通勤講座」としてリリースされました。オンライン専門の通信講座は、難関資格において実績を残しにくいとされますが、スタディング税理士講座は高い合格実績があります。
スタディングは、限られた時間の中で効果的に勉強をしたい方におすすめです。また、受講料も安いため費用を抑えたい方にも人気です。
- 2023年合格者は488名!完全オンラインの通信講座
- 講義動画だけでなく問題演習までスマホ1台で完結する
スタディングについて詳しく見ていきましょう。
2023年合格者は488名!完全オンラインの通信講座
スタディングの税理士講座は、完全オンラインの通信講座です。近年急速に人気が高まっており、合格実績も増えています。2020年に52人の合格者を出したのに続き、2021年には168人、そして2022年には272人、2023年は488人と年々合格者数が増加しています。
スタディングの税理士講座は、税理士試験業界の中で、知名度があるわけではありませんが、他の士業資格講座での実績増加と同時に税理士試験においても実績を伸ばしています。
講義動画だけでなく問題演習までスマホ1台で完結する
スタディングは、通信講座専門の予備校として、動画講義に特に力を入れていることで知られています。特に税理士講座においては、紙のテキストを使うことなく、動画講義だけで理解できるような工夫がされています。
動画講義の後に行われる問題演習を含め、全ての学習過程をスマートフォン一台で完結させることができるため、スキマ時間を活用して効果的な勉強ができます。移動中や休憩時間など、忙しい社会人にとって勉強時間を捻出しやすいといえます。
資格の大原は高い合格実績!初学者におすすめ
初心者向けコース | 初学者短期合格コース |
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受講料 | 簿記論:168,000円 財務諸表論:168,000円 |
対応科目 | 全科目 |
通学コース | あり |
資格の大原税理士講座は高い合格実績があることが有名です。会計や法律初学者の人であっても勉強しやすく多くの合格者を生み出しています。各科目の受講料は16万円から20万円程度です。比較的高めの受講料ですが、確かな合格実績を考慮するとコスパは悪くないでしょう。
- 官報合格占有率50%!合格者の半数が大原生
- 動画講義は大原の人気講師が担当!
- 時間のない社会人に人気の「時間の達人」
資格の大原について詳しく見ていきましょう。
官報合格占有率50%!合格者の半数が大原生
資格の大原は、官報合格者の占有率が50%を誇る実績があります。2022年の税理士試験において、官報合格者620名のうち310名が大原生でした。
「官報合格」とは、税理士試験の5科目(会計学の2科目と税法に関する選択科目3科目)全てに合格し、官報に氏名が公表されることを指します。資格の大原の合格実績は他の通信講座や予備校と比較しても顕著な実績です。合格の可能性を少しでも高めたい方におすすめです。
動画講義は大原の人気講師が担当!
資格の大原は、通学スタイルがメインの資格の大原ですが、通信講座スタイルも人気となっています。通信講座の最大の特徴は、東京の水道橋校で人気のある講師が担当している点です。大原の高い合格実績を誇る人気授業をいつでもどこでも受講することができます。
時間の達人は時間のない社会人に推す薄めのコース
資格の大原の人気オプションとして「時間の達人」があります。
通常180分かかる教室講義を60分に大幅に短縮した動画講義を視聴できます。単に講義時間を減らすだけでなく、180分の情報量が詰まっています。時間のない社会人にとって効率的に勉強できるため人気となっています。
TACは受講料は高めだが人気のある定番予備校
初心者向けコース | 基礎マスター+上級コース |
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受講料 | 簿記論:230,000円 財務諸表論:230,000円 |
対応科目 | 全科目 |
通学コース | あり |
TACは、会計の難関国家資格の合格に定評のある予備校です。税理士試験の予備校としては必ずと言っていいほど選択肢に上がってきます。オンライン専門の予備校と比較すると受講料は高めですが、高い合格実績があります。
- 2022年度の官報合格者の占有率が46.6%!
- WEB通信講座から通学講座への変更がいつでもできる
- TACの人気教材で効率的な勉強ができる
TACについて詳しく見ていきましょう。
2022年度の官報合格者の占有率が46.6%
TACの税理士講座の受講者の中で、一定のコースや条件を満たした方における官報合格者は2022年度で289名です。全官報合格者620名のうち約46.6%を占有しています。2011年から2022年のTAC合格者は累計3,600人を超えています。TACの税理士講座は、資格の大原と並ぶ合格実績を誇ります。
WEB通信講座から通学講座への変更がいつでもできる
TACでは、WEB通信講座コースに申し込んだ後であっても通学講座に途中変更することができます。通信講座を受講した後に「勉強のモチベーションが保てない」「自宅だと勉強が捗らない」といったことが良くあります。
そんな時は、通学講座に変更することで、同じ受験生同士と一緒にモチベーションを高めながら勉強ができます。尚、講座を変更した場合であっても引き続き動画講座を視聴できます。
TACの人気教材で効率的な勉強ができる
TACの税理士講座は、独自の教材を使用しています。会計や法律の難関資格に特化した予備校として、各教材の開発に力を入れています。
また、多数の合格実績や受講生の声を基に徹底的に効率化を図った合格カリキュラムを作成しています。「TACの指示通りに勉強していれば合格できる」といった気持ちで勉強できます。勉強方法に対して過度に悩むことなく勉強に集中することができます。
クレアール は非常識合格法で効率的な勉強ができる
初心者向けコース | 初学者対象セーフティコース |
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受講料 | 420,000円 |
対応科目 | 簿記論、財務諸表論、法人税法、相続税法、消費税法 |
通学コース | なし |
クレアールは、税理士を始めとした会計・法律の難関資格に特化した予備校です。独自の勉強方法である「非常識合格法」を基に効率的な勉強をし合格を目指します。資格試験は、試験範囲が広く難易度が高いほど勉強方法が重要になります。クレアール独自勉強メソッドで合格を目指せます。
- 「非常識合格法」で合格に必要な知識を最短で習得できる
- 一般価格は高いが期間限定の割引で安くなる
クレアールについて詳しく見ていきましょう。
「非常識合格法」で合格に必要な知識を最短で習得できる
クレアールの勉強方法でお馴染みの「非常識合格法」は税理士講座においても採用されています。「非常識合格法」は、科目を徹底的に分析し、合格に絶対必要な論点を特定して集中的に勉強します。
広範囲にわたる全ての内容を網羅するのではなく、合格に必要なポイントにフォーカスして効率的に学習できます。必要な知識を最短で習得できるため、試験範囲の広い税理士試験にも有効です。また、クレアールでは、テキストもこの学習方法に合わせて設計されています。テキストは薄くまとめられており、重要なポイントが強調されているため、何度も復習することができます。
一般価格は高いが期間限定の割引で安くなる
クレアールの初心者向けの税理士講座は、一般価格で見ると比較的高額です。定期的に行われるクレアールの割引キャンペーンを利用することで、受講料は20万円台となります。
オンライン専門講座としては価格が高めですが、通学講座に近い学習サポート体制があるため、コスパは悪くないでしょう。例えば、講義に関する質問を無制限に行うことができるサービスがあります。
LEC は難関国家資格に特化した人気予備校!
初心者向けコース | 税理士パーフェクトコース |
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受講料 | 簿記論:123,200円 財務諸表論:107,800円 |
対応科目 | 簿記論、財務諸表論、法人税法、所得税法、相続税法、消費税法 |
通学コース | あり |
LECは、会計と法律の難関国家試験に特化した大手の予備校です。全国各地に校舎を構えており、最近では通信講座も人気を博しています。受講料の安さやテキスト・カリキュラムのクオリティの高さが特徴です。
- 1科目12万円の比較的安い受講料
- 本試験の問題を的中するテキストが人気
LECについて詳しく見ていきましょう。
1科目12万円の比較的安い受講料
LECの受講料は他の予備校に比べて比較的安めです。例えば、合格実績が高い予備校では、1科目あたりの受講料が15万円を超えることもありますが、LECでは1科目あたり約12万円です。5科目全体での受講料は約60万円で済みます。
さらに、LECは定期的に実施される割引キャンペーンや資格受験者向けの特別割引などがあります。キャンペーンを利用することで、受講料が最大で40%割引されます。時期によって割引情報が異なるため、詳細は公式サイトをチェックしましょう。
本試験の問題を的中するテキストが人気
LECの税理士講座のテキストは、本試験の問題を多数的中していることから人気を集めています。LECのテキストをしっかりと勉強することで本試験の得点に直結するため、モチベーション高く勉強できます。また、LECのテキストやカリキュラムは、受験生が勉強しやすいように様々な工夫がされています。
例えば、簿記論と財務諸表論のように関連性の高い科目を同時に学習できるコースが設けられています。個々の科目の知識を得るだけでなく、科目間の関連性を理解し、より深い理解を得ることができます。
LECの使用しているテキストや教材に関しては、WEB上でサンプルを見ることができるため確認しておきましょう。
CPAは会計資格専門の大手予備校
初心者向けコース | 通年総合講座(消費税法選択) |
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受講料 | 278,000円~ |
対応科目 | 簿記論、財務諸表論、法人税法、所得税法、相続税法、消費税法 |
通学コース | あり |
CPA会計学院は、公認会計士試験の対策予備校として有名です。一方で、あまり知られていませんが、税理士試験対策の講座もあります。会計資格専門の予備校として高いクオリティの講義を受講できます。
受講スタイルは、東京CPA会計学院のPCブースでWEB受講するタイプと、実際に教室に通う通学タイプの二つがあります。受講料に関しては、CPAは他の予備校に比べてやや高めの設定です。CPAを以前に公認会計士試験の勉強に利用した経験がある方におすすめです。CPAの教育方針やカリキュラムは、公認会計士試験対策と共通する部分が多いため、すぐに馴染みやすいでしょう。
資格のFINは3科目に特化した税理士講座を開講
資格のFINは、税理士・公認会計士・日商簿記の試験に特化した予備校。税理士講座では、簿記論、財務諸表論、消費税法といった3つの科目のみ開講しています。
5科目を勉強したい人は、他の通信講座や市販のテキストを併用する必要があります。資格のFINは、開講から歴史が浅いため、あまり情報がありません。気になる方は問い合わせてみましょう。
税理士通信講座・予備校の初心者は合格率を比較して選ぼう
最難関国家の税理士試験に合格するには、通信講座の選び方が大切です。3,000時間を超える勉強をするにあたって合格可能性の高まる講座を選びましょう。通信講座の選び方で重要なポイントは合格率です。
受験生が抑えておきたい「通信講座の選び方」について見ていきましょう。
税理士試験の合格率は約20%!官報合格占有率の高い講座だと安心できる
科目合格者も含んだ税理士試験全体の合格率は約20%です。各科目の合格率は、例年10%から20%程度です。税理士資格全体を取得できる「官報合格」の割合は、さらに低く、約2%から3%程度にとどまります。
例えば、2022年の受験者数は28,853人であり、官報合格者数は620名です。このことから、税理士試験全体の難易度の高さがうかがえます。
そのため、受験生が講座を選ぶ際には、単に各科目の合格率ではなく、特に「官報合格者の占有率」に注目することが重要です。この占有率が高い講座は、税理士試験に合格しやすく学習カリキュラムも最適化された勉強しやすい講座であると言えます。
たとえば、2022年における資格の大原では官報合格占有率が50%に達しており、TACでは46.6%です。税理士試験の合格者は大手の予備校に集中していることが分かります。なるべく実績のある予備校を選ぶことで、税理士試験の合格の可能性を高めることができます。
テキストと動画講義のクオリティで選ぼう
税理士試験の勉強においては、テキストと動画講義のクオリティで選ぶことも大切です。税理士試験の内容は複雑で難易度が高く、特に初学者や会計、法律の知識がない方にとっては理解するのが難しいとされています。そのため、独学での学習には限界があり、多くの受験生が予備校の講座を利用しています。
通信講座を使うことで、難しい内容を分かりやすく説明し、効率的に学習を進めることができます。テキストについては、大手予備校が作成したテキストの方が評価が高い傾向にあります。
動画講義については、通信講座に特化した予備校の方が様々な工夫がされており、勉強しやすいとされます。自分に合った教材を選んで、モチベーションを維持しながら勉強していきましょう。
テキストは何年もかけて教材開発がされている大手予備校がおすすめ
大手予備校では、長年にわたってテキストの教材開発に取り組んでいます。難解な税理士試験の内容を体系的に整理し、分かりやすい解説を加えて、試験に必要な範囲が網羅されています。
一方で、オンライン専門の予備校の中には、教材の質にばらつきがあることがあります。理解しにくい説明や、必要な内容の網羅性に欠けるテキストも少なくありません。
そのため、テキストのクオリティにこだわるなら大手予備校のテキストがおすすめです。また、大手の予備校では、テキストを市販していることがあります。使用しているテキストに不満がある場合や、異なる視点から学習したい場合は、市販のテキストも活用してみましょう。
動画講義は勉強しやすくスマホ一台で完結するタイプが人気
動画講義は、予備校によって学習スタイルが大きく変わります。オンライン専門の予備校の動画講義は、スマートフォン一台で完結するように工夫されています。
いつでもどこでも簡単に勉強ができるため、通勤時間や休憩時間などのスキマ時間を有効活用できます。一方で、多くの大手予備校では、講義風景を後ろから撮影しているだけのものがあり、紙のテキストがないと勉強がしにくかったりします。
自宅で机に向かって勉強するのであれば、大手予備校の動画講義もいいですが、勉強時間の捻出が難しい社会人の方は、スマホで完結する動画講義もおすすめです。動画講義選びにおいて、講師選びも重要です。動画講義は何度も繰り返し視聴することになるため、自分にとって理解しやすく、相性の良い講師を選びましょう。
初心者でも挫折しないようなサポート体制を確認
税理士試験の勉強は挫折しやすいため、通信講座のサポート体制もチェックしておきましょう。特に、初心者にとっては、分からない点をすぐに解決できるようなサポートが必要不可欠です。
例えば、質問制度の有無は勉強をする上で重要です。多くの通信講座では、メールを通じて講師に質問することができます。勉強中に生じた疑問や不安を迅速に解消でき、学習のストレスを軽減することができます。さらに、いくつかの講座では、電話での質問もできます。添削指導もまた重要なポイントです。
税理士試験は、記述式の問題がメインであり、自身の回答を添削指導してもらうことで、アドバイスをもらえたりモチベーションを高めることができます。
また、通信講座の勉強は、モチベーションの低下や孤独感を感じることがあります。そんなときに、WEB講義から通塾タイプへの切り替えが可能な講座もあります。オフラインでの勉強は、受験生同士と交流できるため、モチベーション高く勉強を続けることができます。
安い受講料よりも内容が充実している通信講座にしよう
通信講座を選ぶ際、多くの受験生は「受講料の安さ」に惹かれてしまいます。税理士の通信講座は費用が高いため、なるべく出費を抑えたいと考えている人は多いかと思います。
しかし、税理士試験のような日本屈指の難関試験に挑む場合、受講料の安さよりも、講座の内容の充実度の方が重要です。税理士試験は非常に広範囲にわたる勉強のため、単に受講料が安い講座を選ぶだけでは、必要な学習が十分に行えないリスクがあります。
講座が実績のある講師陣によって開発されているか、合格に必要な知識が網羅されているかなどを細かく確認することが大切です。各予備校のカリキュラムを資料請求等で細かくチェックしておきましょう。
質の高い教育が合格への近道となることを忘れないことが大切です。受講生が自信を持って学習を進められる講座を選ぶことで、合格に向けた勉強ができるようになります。
分割で月額数千円から受講できる通信講座もある
税理士講座は、累計の受講料が60万円を超えることもあり、決して安いとはいえません。特に内容の充実している通信講座は受講料が高い傾向にあります。例えば、資格の大原やTACのような実績の高い予備校は、高い受講料に分類されます。
しかし、これらの予備校の多くでは、受講生の負担を軽減するために分割払いのオプションがあります。例えば、総額50万円の受講料であっても、24回の分割払いを選択することで、月々の支払いを約2万円に抑えることが可能です。
学生や支払いが難しい社会人にとって嬉しい制度であるといえます。税理士試験の勉強は、通常、数年単位で行います。一括払いではなく、長いスパンにおける教育投資として考えていきましょう。
税理士通信講座を受講する期間は試験日から逆算
税理士試験の受験勉強は、試験日から逆算して学習計画を立てることが重要です。税理士試験は科目合格制を採用しています。どの科目をいつ勉強し始めて何年後に5科目合格できるのかを戦略的に考えなければなりません。
一般的には、1年目に簿記論と財務諸表論(通称「簿財」)を受験します。その後、2~3年の期間で残りの3科目を受験し、全5科目の合格を目指します。
勉強時間に関しては、簿記論と財務諸表論で各科目450時間、合計で900時間が目安です。例えば、1日4時間勉強すると仮定すると、合計で約225日、つまり約7か月半の期間が必要になります。同様に、1日8時間勉強すると約4か月での合格が目指せます。
簿財の勉強時間 | 1日の勉強時間 | 勉強期間 |
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900時間 | 4時間 | 約7か月半 |
900時間 | 8時間 | 約4か月 |
試験日から逆算して計画を立てることで、効率的に勉強を進めることができます。
税理士資格の試験は年1回!毎年8月に実施される
税理士試験は、毎年8月に年1回のみ実施されます。年間を通じた学習の集大成となるため、その年の試験日に向けた学習計画を立てる必要があります。
試験日まで時間がない人は科目数を絞り、確実に科目合格を狙っていきましょう。一方、十分に時間のある受験生は、複数の科目を同時に勉強して、最短で5科目合格を目指しましょう。
年に1回しか受験の機会がないため、万が一試験に落ちてしまった場合、次のチャンスは翌年まで待たなければなりません。本試験で実力を発揮できるように計画的な勉強をしていきましょう。
税理士通信講座・予備校に関するよくある質問とその回答
最後に、税理士通信講座を受講する前に知っておきたい質問と回答をご紹介します。
税理士試験はどのくらい難しいですか?
税理士試験は会計の難関国家資格に分類されています。受験者の5科目合格率は2~3%程度です。難関大学卒業者の多くが受験をしており、合格までに数年を要します。同じ会計関連の資格である公認会計士よりは簡単であると言われています。
税理士になるには何年くらいかかりますか?
税理士試験の合格には一般的に3000から4000時間の勉強時間が必要とされています。多くの受験生が合格までに複数回の受験をし、約3~5年を要しています。
一方で、各科目ごとに合格することが可能であり、全科目を合格しなくても科目合格ができれば、履歴書に記載できるため、一定の評価を受けることができます。
税理士の勉強は何の科目から始めた方がいい?
税理士の勉強は、まず会計の基本である「簿記論」と「財務諸表論」を同時に勉強するのが一般的です。両科目は関連性が高いため、同時に勉強することで相互理解が深まります。
必須科目の簿記論と財務諸表論に合格した後は、選択必須科目である「法人税法」もしくは「所得税法」を勉強していきましょう。多くの予備校のカリキュラムに従って勉強することで効率的な勉強ができます。